オンライン色覚検査が間違えうる理由 — 画面・照明・ナイトモード
モニターの色域と色の調整、ナイトモード・ブルーライトカット、明るさ、視野角、周囲の照明が結果をどう変えるかと、最も正確にチェックできる条件をまとめました。
紙の検査表は標準の照明の下で見るように作られ、印刷の色も管理されています。画面での検査はその条件を保証できません。同じ表でも端末や設定によって色が変わるため、結果を読む前に次の要因を知っておいてください。
結果を最も大きく変える設定
- ナイトモード・ブルーライトカット・「暖かく」の色温度:画面の青い光を減らし、青黄(3型)の表の色の差を直接消してしまいます。3型の表を多く間違えたら、まずこれを疑ってください。
- カラーフィルタ・色の反転・グレースケール:アクセシビリティの色補正機能は表の色を変えます。チェック中はオフにしてください。
- ダークリーダー系のブラウザ拡張機能:ページの色を強制的に変える拡張機能は、キャンバスの色にも影響することがあります。
画面そのものの違い
- 色域:色覚ラボは標準的な sRGB の画面を前提に色を計算しています。広色域(DCI-P3 など)の画面でカラーマネジメントが行われない環境では、色が濃く見えて表が少し易しくなったり、ずれたりすることがあります。
- 明るさと明るさの自動調節:暗すぎると小さな色の差が見えません。明るさを上げ、明るさの自動調節を一時的にオフにしてください。
- 視野角:一部の液晶画面は、斜めから見ると色やコントラストが変わります。正面から見てください。
- True Tone・環境光への適応:周囲の照明に合わせて画面の色温度を変える機能も結果に影響します。
周囲の環境と体調
- 黄色っぽい電球色の照明や、画面に映り込む反射光は、色の判断を鈍らせます。
- 近づきすぎると点の一つひとつに目が行き、かえって数字が見えなくなります。50〜70cmが適切です。
- 疲れているときや長時間画面を見たあとは、結果が悪くなることがあります。
共有されたスクリーンショットは検査ではない
表をキャプチャしてメッセージアプリで送ると、圧縮や色変換で色が変わります。ほかの人に試してもらうなら、スクリーンショットではなく「結果をコピー」のリンク(同じシード)を送ってください。
最も正確にチェックできる条件
- 1. ナイトモード・ブルーライトカット・カラーフィルタ・ダーク系拡張機能をオフにする
- 2. 画面の明るさを70%以上に上げ、明るさの自動調節をオフにする
- 3. 昼間の自然光や白い照明の下、画面に映り込みがない場所で
- 4. 画面の正面50〜70cmから、1表につき3秒以内で答える
- 5. 結果があいまいなら、同じシードで別の端末でもう一度
シミュレーターの限界
シミュレーターが使う Machado(2009)モデルは、錐体の感度がずれる度合いを強度の値で表した平均的なモデルです。実際の色覚異常の人の見え方は個人差が大きく、3型のモデルは1型・2型より根拠が少なめです。1色覚は色を消して輝度だけを残した近似です。シミュレーションは「だいたいこんなふうに混同する」を理解するための道具として使ってください。